私は参加出来なかったのですが、本年4月13-15日に開催されました日本産科婦人科学会学術講演会(神戸)の第2日目のイブニングセミナー周産期における硫酸マグネシウムの新展開―切迫早産と分娩時高血圧-で、切迫早産や分娩時高血圧(妊娠中毒症)で硫酸マグネシウムを積極的に使用すべきとする講演が行われたようです。

  参加者(フロワー)からの、1997年以来、米国のラヨラ大ミッテンドルフ教授が、これらの疾患に硫酸マグネシウムが使用された場合、新生児が脳室内出血や周産期死亡例が増加するとする警告をどのように考えるべきかとの質問があったようです。それに対して座長の先生は、米国を中心にした多施設協同研究の結果からは、ミッテンドルフ教授の警告は否定されており、これらの疾患に硫酸マグネシウムは大いに〈安心して〉使用されるべきとの発言をされたとお聞きしています。
 治療を受ける患者様の立場で考えている婦人科医の一人として、我々は座長の先生の発言をどのように考えていくべきでしょうか?大いに疑問の多い(残る)イブニングセミナーであったようです。