妊婦健診で行うことの中で、最近は超音波検査で元気な胎児の動きを自分の目で確かめることが楽しみの一つになっていますが、昔から行われている大切な検査としては①血圧測定、②尿たんぱく検査、③体重測定の三つがあります。

これらの検査は、妊娠中毒症の危険がないかどうかを、早期発見するためのものです。

自分で発見するように努めることもできます。わかりやすいのは“むくみ、体重の増加”で、むくみがあれば向うずねを指で押してみると、へこんだまま戻りません。また、体重が一週間に五百グラム以上増えた時は、むくみがあると考えてください。妊娠の経過が順調であれば、妊婦さんの体重は、全妊娠期間を通じて、1週間で4百グラム増加して行きます。

 妊娠中毒症はその病因が不明のため、病気そのものを治療する方法は現在のところありません。早期発見し、症状が現れたら早いうちにその悪化をくい止めることが肝心です。