2012年05月

ドクター水谷のお産講座NO.1 「陣痛はなぜ起こるか?」

今回から、わたしの「お(さん)講座(こうざ)」を連載します。No1のテーマは「陣痛(じんつう)はなぜ起こるか?」です。

名古屋大学医学部産婦人科のころからわたしはずっとお産の臨床(りんしょう)[1]基礎(きそ)研究(けんきゅう)[2]の両方にたずさわってきました。その多忙を極めた経験からお話します。

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マグネシウムは胎児に本当に安全か?

  私は参加出来なかったのですが、本年4月13-15日に開催されました日本産科婦人科学会学術講演会(神戸)の第2日目のイブニングセミナー周産期における硫酸マグネシウムの新展開―切迫早産と分娩時高血圧-で、切迫早産や分娩時高血圧(妊娠中毒症)で硫酸マグネシウムを積極的に使用すべきとする講演が行われたようです。

  参加者(フロワー)からの、1997年以来、米国のラヨラ大ミッテンドルフ教授が、これらの疾患に硫酸マグネシウムが使用された場合、新生児が脳室内出血や周産期死亡例が増加するとする警告をどのように考えるべきかとの質問があったようです。それに対して座長の先生は、米国を中心にした多施設協同研究の結果からは、ミッテンドルフ教授の警告は否定されており、これらの疾患に硫酸マグネシウムは大いに〈安心して〉使用されるべきとの発言をされたとお聞きしています。
 治療を受ける患者様の立場で考えている婦人科医の一人として、我々は座長の先生の発言をどのように考えていくべきでしょうか?大いに疑問の多い(残る)イブニングセミナーであったようです。



 

ミッテンドルフ教授からNPOへのエールがきました


現在世界で、妊婦への硫酸マグネシウムの使用の結果がもたらす、胎児への影響に警告を発しているのは、米国イリノイ州のラヨラ大学の産婦人科教授のミッテンドルフ先生のみです。ミッテンドルフ先生は、硫酸マグネシウムを投与された妊婦では、胎児の脳室内出血や周産期死亡が増えると1997年ころから多数の論文を発表して、妊婦への硫酸マグネシウムの使用への警告をしておられます。

 

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