2012年07月

切迫早産の薬が、新生児心臓に障害?


切迫早産の薬〈塩酸リトドリン)が、新生児の心臓に障害を与える可能性があることを、皆さんはご存じでしょうか?

切迫早産に広く使われている薬は、喘息の治療薬と基本的に同じ薬(β2刺激薬、β2剤と呼ばれる薬剤)です。喘息の発作は気管支の筋肉が痙攣〈収縮〉する状態で、β2剤はその収縮を抑えます。切迫早産では、子宮の筋肉が収縮状態ですので、同じような考え方でβ2剤が使用されています。
 この薬は長期使用すると、喘息の治療薬と同様に、妊婦の心臓への負担が大きくなります。
 実はβ剤のリトドリンは1981年5月、新生児の心臓に障害を与えることが、ドイツで報告されています。流・早産の予防のため、リトドリンを妊娠24週間から8週間投与された妊婦から生まれた新生児25人を調べたところ、3人に局所的な心筋の壊死(細胞が死滅)、3人に心筋細胞の脂肪変性(本来の心臓筋肉細胞が脂肪細胞に変化)、14人に心筋内膜(心臓の内側の細胞)下の心筋細胞の核変性(細胞は核と細胞質で出来ている)が発生していたのです。ドイツのベーム医師らが、そういう論文を発表しています。

文献: Bohm N, Adler CP.Focal necrosis, fatty degeneration and sub endocardial nucler polyploidization of the myocardium in newborns after beta-sympathicomimetic suppression of premature labor. Eur J Pediatr.1981;136(2):149-157.

パンダの赤ちゃん誕生と妊娠中毒症

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 東京・上野動物園のジャイアントパンダ、シンシンが、5日赤ちゃんを出産しました。おめでとうございます。上野動物園のパンダの赤ちゃんの誕生は24年ぶりで、自然交配による赤ちゃんは初めてのことだそうです。

パンダがはじめて日本にやってきたのはちょうど40年前、戦後途絶えていた日本と中国の国交正常化を記念して、2匹のパンダ、カンカンとランランが中国から贈られました。

ずっと赤ちゃんができずに多くの人たちが諦めかけていた頃、ランランの体に妊娠の兆候が現れました。日本に来て7年目のことでした。日本中が喜び、はじめてのパンダの赤ちゃんの誕生を待ち侘びる中、ランランは突然倒れ息を引き取ってしまいました。ランランのお腹の中では、産まれてくるはずの赤ちゃんも亡くなっていました。

ランランの死因は妊娠中毒症でした。

パンダも人と同じような妊娠中毒症に罹ることは、昔から知られています。

 もし、我々NPOが推進している治療法が広く認められていて、治療に使える胎盤酵素製剤が準備されていれば、ランランもシンシンのようにお母さんになっていたかもしれません。

講演内容 



講演内容はこちらからご覧いただけます続きを読む

"30代男性の自殺増加と小児心筋症の原因をかんがえる"というタイトルで、理事長が講演を行いました”。

2012.6.20
NPO法人「妊娠中毒症と切迫早産の胎児と母体を守る会」理事長が、
院長をしているダイヤビルレディースクリニックが入居する名古屋ダイヤビルの例会で講演をいたしました。

講演タイトルは
「NPO法人妊娠中毒症と切迫早産の胎児と母体を守る会:30代男性の自殺増加と小児心筋症の原因をかんがえる」
でした。

現在妊娠高血圧症と早産に広く使用されている薬はもともと喘息治療薬として開発されたベーター2刺激剤
(ベーター2という体内の受容体を刺激する)と硫酸マグネシウム(もともと痙攣を抑える薬)です。
胎児がこれら薬剤に子宮内で被爆することと、30代男性の自殺増加および小児心筋症発症との関連性について講演いたしました。

名古屋ダイヤビルは1~3号館があり、名古屋駅に近いこともあり、いわゆる一流企業が数多く入居しています。
その入居者の例会は隔月に開催されます。
今回も50名前後の方が出席されました。

出席された各企業では、30代男性は中心的に働いておられる存在であります。

また出席された女性には妊娠・分娩は身近な問題です。
参加の皆様は院長の講演に大変興味・関心を寄せてお聞き頂きました。

講演の内容は後日会員限定ブログにて公開予定です。

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